求人を考える上では労働者の働き方を切り離すことはできません。ここでは手術室を担当する看護師の1日のスケジュールを見ていきましょう。
看護師の手術室という場は治療のための場所であり、とても特殊な場であるといえます。中央にある手術台を取り囲むようにモニター・メスなどの手術用機材・器具が並んでいます。
さらに、手術中の感染は未然に防がなければなりません。
そのため、空気の流れも決められているのです。
そして湿度や温度も調節され徹底されている場なのです。
手術を目前に控える患者は、入院している病棟や時には外来で手術着に着替え、緊張した状態で手術室へ入室してきます。やはりその際は不安などを抱えていることでしょう。その不安を取り除くためにも、看護師は笑顔で迎え入れるのが外回りの看護師です。
患者が寒くないか等確認の上、一つひとつ手術前の処置の手順などを説明して手術が安全の元行われるように準備を整えていきます。
麻酔薬を使って手術を行っていくわけですが、それにより痛みを感じず、眠ったような状態になります。このとき、患者や自身の力で呼吸をしたり体温を保つ機能は一時的に低下します。
血圧や体温などの変化を素早く察知して、異常の早期発見・予測予防を行っていくのです。
また看護師は使用する麻酔薬の作用・副作用を予測したうえで手術に臨み、医師の介助を行っていく必要があります。副作用がみられた場合に迅速に対処できるよう、術前の時点で医師と相談・連携を図り必要な薬と器具をそろえ準備しておくのです。
術中によっては外科医師の次の行動を予測し治療の介助を行っていく必要もあります。
手術とは、人ひとりひとりの命と直結した治療であるといえます。
そのため手術室においては、医師だけでなく看護師にも手術への深い知識と見解そして経験、医療チームとの信頼性、患者本人との信頼性も求められているのです