オフィスは持つ? それともバーチャル?

起業での失敗の例として挙げられる項目の一つに、物件探しという点が挙げられるのではないでしょうか。 例として飲食店のケースを見て行きましょう。価格も安く、お得な物件であったとしても、お客さんが見つけにくい物件であった場合には、来店が見込めないという致命的な状況に陥ってしまうのではないでしょうか。店舗で販売やサービスを行うタイプの業種の場合、物件探しでは、立地と集客の兼ね合いを考慮する必要があると言えるでしょう。 では、ネット販売をメインに行うケースではどうでしょうか?店舗に集客する必要がないため、立地は多少奥まった場所などでも問題がないケースが少なくないようです。近年ではそういったケースだと、バーチャルオフィス(現実のオフィスを持たず、自宅などを所在地とする)での起業という事業主も多くなってきたようです。この場合のメリットは、なんといっても月々の賃貸料など金銭面を抑えられることにあります。ですがバーチャルオフィスの場合は、なかなか従業員を雇いづらい、会社の銀行口座を作成したい場合に事業として認められないこともあるといったデメリットもあるようです。自分のケースの場合は「オフィスを持つ」ほうがよいのか「オフィスを持たない」ほうがよいのか、メリットやデメリットなどを考えつつ、慎重に検討していくべきでしょう。 なお物件を取得するとなった場合、取得するタイミングというのが創業融資に影響するということも考えられるので、物件取得までの計画も重要になってくるはずです。物件取得に関しては、素早く多くの情報を手に入れるかという点と、自身の事業に適した不動産屋さんを選ぶと言った点が重要と言えるのではないでしょうか。 また、事業主にとっては現実問題として浮かび上がってくる資金の調達目的の創業融資への正式な申し込みの際にも、ある程度物件が決まっているという必要があるとされているため、手続きが後手後手にならないためにも、事前の調査は必須であると言えるのではないでしょうか。起業前の事業計画と準備により、起業後の運営や発展に大きく差が現れてくるため、しっかりと未来を見据えた計画を立てていく事が重要と言えるのではないでしょうか。

1年後のビジョンを持とう!

起業というのは「起業する事」というのが目標であるのではなく、起業後の運営で目標を叶えて行くものなのではないでしょうか。 理想論が先走ってしまうタイプの方に多いのが、この「1年後のビジョン」がないということが言えるのではないでしょうか。サラリーマンの方が「起業」を前にすると、自身が会社でできなかったことをやりたかったりという理想が強く前に出てきてしまう恐れがあり、運営していく意識が薄くなってしまっているという事が心配される事が多いのではないでしょうか。 これは、習慣として「給料」を定期的にもらってきたという事実があるため、仕方のないことではあると言えるでしょう。しかし、実際に起業家になる場合には、自分で稼がない以上収入はないということを自覚しておかなければならいのではないでしょうか。 そう言ったサラリーマン的習慣に立ち向かうためにも、しっかりと起業後1年経ったらどのくらい稼ぐようになっているかと言った経営上の具体的な目標を決めるという事が重要と言えます。 もちろん、急に1年後の目標額を決めるのではなく、起業後1週間や1ヶ月といったように細かく分けて目標額を設定し、それを積み上げて考えて行く事が大切でしょう。そのためにもまずは起業セミナーなどに行って情報を集めることも大切です。 漠然とした夢のような数字を並べても意味はありません。自身がサラリーマン時代にもらっていた給料を目安にしても良いでしょう。 お金を稼ぐという事がどういうことかを自覚しながら運営して行く事で、次第にその先5年後、10年後というように目標が明確に見えてくるのではないでしょうか。稼ぐことから考える癖をつけ、数字という明確な目標を意識して運営して行く事が重要と言えるのではないでしょうか。

「高品質」な起業セミナーの判別方法

ここでは、ネットなどに散らばる数多ある起業セミナーの中から、より質の高い、良質な起業セミナーを見分けるポイントを簡潔に紹介します。より質の良いセミナーを選ぶことは、起業への全面的かつ迅速な理解につながります。 ・起業セミナーに参加する目的は?セミナーを選んで参加するうえで、「なぜ、何のためにこのセミナーに参加するのか」という目的意識を持つことはとても大切です。「楽しかった」とか「講師が面白かった」といったその場限りの刹那的な感想にとどまるようでは、質の良い知識が十分に身に付いたとは決して言えません。まず、なぜそのセミナーに参加するのかという目的を明確に確認しておくことが必須と言えるでしょう。 ・起業セミナーの開催数を確認参加したいセミナーが何度開催されているのかを調べるのも、そのセミナーの質を確かめる上で実は有効な手段です。例えば、数回しか開催されていないセミナーなどは、参加するうえで信頼がおけるセミナーであるのかどうかに注意する必要があります。 ・セミナー講師の評判起業セミナーを開催する講師の評判も重要な基準となります。名だたる起業家が講師を務めていたり、行政書士や税理士といった専門家が講師を務めていたりすることもあります。このような場合、職業柄からセミナーの内容も推測しやすかったりします。講師の実績と会社の評判などはセミナーの質そのものに直結しますので、注意して選びましょう。 ・ネットを通じて評判チェックセミナーによっては、参加者の口コミが見られる場合もあり、セミナー選びの参考にすることが出来ます。こういった口コミから、中身の伴わないセミナーや、教材販売がしつこいセミナーを判別することもできてしまうでしょう。