皆さんが起業したばかりの頃を想像してみて下さい。はじめての取引先との大事な場面で、弱い立場に追い込まれる、そんな可能性はおおいに考えられませんか?そんな時、そのようなシチュエーションに見舞われ、誰にも相談できず、逃げ場がみつからず追い込まれた結果、取引先の担当者の言いなりになってしまう・・、そんなことがないようトラブル回避のトレーニングをしておきましょう。ここでは、曖昧な契約を結ばないといったトラブル回避術をご紹介していきます。
商法では、「商人である対話者の間において契約の申込みを受けた者が直ちに承諾をしなかったときは、その申込みは、その効力を失う」とあります。
取引などの重要な場面では、「承諾をする」「承諾をしない」というような、明確な表現が必要となります。どっちつかずな曖昧な返答は、相手の都合の良いように判断されてしまう可能性があるので、トラブルの素を自ら生み出さないためにも、「承諾をする」「承諾をしない」は、明確に、はっきりと返答しましょう。
商談の場は、相手のペースに巻き込まれないような予防線を引くことも大事です。その予防線として有効と言われているのが、「メモをとる」といった行動です。一見、簡単で誰でも行っているように感じますが、メモをとることで、取引先の相手も発言に慎重になるはずです。重要な取引の場面ではメモを取りながら、相手の話を一旦止め、メモに書かれている内容をお互いに再確認しながら、会話をするといったことも有効です。