住まいの外壁には大きく分けて、ぬり壁タイプのモルタル外壁と、パネル状の板を設置するサイディング外壁があります。
ここではモルタル外壁を自己点検する際のチェックポイントをお伝えしていきます。まず外壁の表面に汚れ、苔、カビがついていないかを見てみましょう。
モルタル外壁の中でも、「リシン」と呼ばれるものは、表面が細かい砂粒でザラザラしているため汚れがつきやすく、それを栄養源としてカビなどが発生しやすいと言われています(最近の塗料には防カビ材が入っていて、塗り直し前と比べるとカビが発生しにくくなる)。
リシンのモルタル外壁に発生したカビは深く根付くと高圧洗浄を行ってもキレイに落とせない可能性が高いとされています。
外壁の汚れに気づいたら、ブラシなどでやさしく擦ってキレイにするとよいでしょう。
次に、ひび割れ(クラック)がないかどうか見てみましょう。大きなひび割れの場合は雨水の侵入や剥落を防ぐために補修が必要になります。
ヘアークラックと呼ばれる微細なヒビであれば定期的に点検して、ビビの幅や長さが大きくなっていないかどうかをチェックしましょう。
ヘアークラックは「危険なヒビ」ではありませんが、ヒビの幅や長さが拡大してきた場合は、放置すると雨水が内部に染み込み〝住まい〟を傷めてしまいかねません。
さらに外壁に触れると手に粉がつかないかどうか見てみましょう。外壁塗装の際に、表面にできた塗膜が紫外線などによって分解され顔料が表面に露出してくると、手に白っぽい粉が付着することがあります。
これは「超キング現象」と言って、塗膜の劣化のサインです。
また、塗膜が剥がれていないかどうかもチェックします。これらの異変が見つかった場合は、信頼のおける塗装の専門家に調べてもらうと安心です。