工事現場や解体現場では、作業場がシートで覆われて中が見えないことがあると思います。工事現場や解体現場の足場を覆っているのは防音シートで、工事音や解体音が近隣に漏れないようにする役割があります。
本記事では、工事現場の足場で見かける防音シートの役割と、その重要性について詳しく解説します。
工事現場や足場で見かける防音シートの役割とは?
ここからは工事現場や足場の周りを覆っている防音シートの主な役割について解説します。
騒音漏れの防止
工事や解体の現場では重機の音や瓦礫が崩れるときの音など、さまざまな騒音が出ます。工事現場が住宅街や街中などにある場合、近隣住民の生活に支障をきたす恐れがあります。
防音シートがあることで、工事音が外に漏れるのを抑制できます。防音シートで騒音漏れを完全に防ぐことは難しいですが、重機の音や衝撃音などをある程度吸収、遮断できます。
防音シートがあることで、近隣住民とのトラブル回避にも役立ちます。
ホコリや瓦礫の飛散防止
工事や解体の現場では、作業に伴ってホコリやゴミ、瓦礫などが大量に出ることがあります。防音シートがあることで、ホコリや瓦礫が工事現場の外に飛散するのを防げます。
騒音だけでなく、ホコリや瓦礫の飛散も近隣住民のストレスとなる場合があります。防音シートを設置することで近隣の方への配慮を示すことにもつながり、トラブルを軽減できるでしょう。
目隠し効果
防音シートには騒音を遮断するだけでなく、外側から工事現場が見えないように目隠しをする効果もあります。作業現場が通行人から見えないようにすることで、クレームやトラブルの防止につながります。
また、高所での作業がある場合は防音シートがあることで作業員も外側が見えません。高所での作業は恐怖心を伴う場合もありますが、防音シートで景色が見えないことで作業に集中できるという効果もあります。
防音シートはなぜ重要なのか?
ここからは防音シートの重要性について解説します。
騒音問題対策のため
工事や解体の現場で発生する騒音は、近隣の住宅や学校、オフィスなどにとって大きな問題となることがあります。特に都市部や住宅地などの建物が密集している場所では、騒音問題はトラブルに発展しやすいでしょう。
騒音が周囲に漏れるのをなるべく防ぐために、防音シートはとても効果的です。周囲への配慮として、工事や解体現場ではかならず防音シートが使用されています。
法令の遵守のため
近隣住民の安全や健康を確保するため、工事現場から出る騒音や振動は一定レベルを超えないように条例などで定められていることがあります。たとえば東京都の場合、指定地域内で著しい騒音や振動が発生する特定建設作業をおこなう場合は作業開始の7日前までに届出が必要です。
また、騒音の大きさも作業内容によって80〜85デシベル以内などと定められています。こういった法令に違反することなく作業を進めるためには、防音シートを活用し騒音を外に漏らさないことが重要です。
参考:https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/noise/noise_vibration/rules/construction_work
作業員の安全と集中力向上のため
防音シートは工事現場の騒音が外に漏れるのを遮断するだけでなく、外側からの音が工事現場内に入らないようにする効果もあります。これにより作業員同士のコミュニケーションが円滑になり、事故の防止や安全性の向上につながります。
また、通行人や近隣住人の視線が防音シートによって遮断されることで、作業員の集中力も削がれることがなくなります。
まとめ
今回は、工事現場の足場の周りを覆っている防音シートの役割と、重要性について詳しく解説しました。工事現場では重機の音や瓦礫が崩れる音など、作業の騒音が近隣住人とのトラブルにつながる場合があります。そういったトラブルやクレームを未然に防ぎ円滑に工事を進めるために、防音シートはとても重要な役割を果たしています。
また、防音シートによって視界が遮られることで作業員の保護や集中力の向上といった効果も見込まれるでしょう。
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